おしゃれな注文住宅とは?
押さえるべきポイントと注意点について解説

おしゃれな注文住宅とは、という部分について解説しています。また注文住宅をおしゃれに仕上げる際に押さえておくべきポイントや、注意点についても詳しく紹介しています。

「せっかく家を建てるなら、おしゃれにしたい」と思うのは当然ですよね。しかし「おしゃれにする」と一口に言っても「どうすればおしゃれになるのか」などわからないことも多いと思います。そのためここではおしゃれな注文住宅を建てる際に、押さえるべきポイントを紹介していきます。

おしゃれな注文住宅を建てるポイント

おしゃれな注文住宅とは

まずおしゃれな注文住宅とは、建物の外観や内装、建材、キッチン、玄関など、あらゆる場所にこだわり、後々置くインテリアなどを計算した上で、建てられるような家です。また、DIYで後からリフォームできるようにするなど「何かしらのコンセプト」をもとに建築されることが多いです。

押さえるべきポイント

ここではおしゃれな注文住宅を建てる際に押さえるべきポイントとして
・詰め込みすぎない
・外観はシンプルかつシャープに仕上げる
・内装には自然素材を使う
・家の中から「外」とつながる空間をつくる
・階段に工夫をする
・吹き抜けの空間をつくる
以上6つを紹介していきます。

詰め込みすぎない

まず基本的な話ですが、おしゃれにまとめるためのポイントとして一番重要なのは「いろんな要素をひとつに詰め込みすぎない」ということです。たとえば、いくら内装のモチーフがおしゃれであっても、中華風の壁紙と欧米風の壁紙が一か所で混ざっていれば、見た目からやかましくなります。

また色や素材なども、数種類に絞って使用したほうが「まとまり」が感じられ美しくおしゃれに映えます。たとえば「全体は白などでまとめ、ひと部屋だけ好きなコンセプトで染め上げる」などです。またリビングや自室に差し色として、色鮮やかな家具やインテリアを置くなど、アクセントを加えるのもおすすめです。

外観はシンプルかつシャープに仕上げる

最近の住宅では外観を「シンプルかつシャープに仕上げる」というのが流行りです。よく見られる特徴は「屋根の軒がない」「キューブのような形をしている」などです。また窓の数が多い、もしくは大きい家も多いです。

内装には自然素材を使う

昨今の住宅の内装には、天然の木などといった「自然素材」を多く使うことが増えてきています。具体的には「木材をむきだしにした家」などです。昔から日本では「生活に自然を取り入れる」ということが好まれていたため「縁側がある家」など「家の外と中の境界が曖昧な住宅」が多くありました。そのため、おしゃれなだけではなく「落ち着く」といった声も多いです。

また自然素材を多く使った家には「北欧風のインテリア」がよく合うとされています。なぜなら北欧でも、日本同様「生活に自然を取り入れる」ことが好まれているからです。北欧風のインテリアには自然素材を使った家具だけでなく、植物がモチーフとなったものも多くみられます。また「和モダン」と呼ばれる「リビングに小さな畳を設置するスタイル」も人気です。

家の中から「外」とつながる空間をつくる

最近では中庭やインナーバルコニーと呼ばれる「外とつながる空間」などを家の中につくることが流行っています。中庭を設置すると、おしゃれ要素だけでなく「日当たりや通気性を向上する」というメリットも得られます。インナーバルコニーは、一般的なものとは異なり「建物の中に食いこんだ形」でつくられるバルコニーです。外から見ると、従来の住宅によくある「突き出た部分」がないので外観がシャープになります。

階段に工夫をする

階段は「上下の階を行き来するためのもの」ですが、工夫次第でおしゃれな内装になります。最近増えてきているのは、段と段の間に板がない「スケルトン階段」「シースルー階段」などと呼ばれる階段です。特徴は「スキマがあること」です。従来の階段に比べると、圧迫感が軽減され、光がスキマを通るため開放感が強くなっています。

吹き抜けの空間をつくる

「吹き抜けの空間」を作ることも近年流行っています。開放感が増すほか、季節によって月光が差し込んだり、月を眺めたり、日中の時間帯によって変わる光を楽しめます。またステンドグラスなどのインテリアに光を当てて楽しむこともできます。こうした自由な発想を取り入れることが可能なのも注文住宅が持つ魅力です。

おしゃれな注文住宅を建てる際の注意点

おしゃれな注文住宅を建てる際の主な注意点は
・住む人と安全性を考える
・メンテナンスの難しい素材もある
・デザインに凝るほど費用が高くなる
以上の3つです。順に紹介していきます。

住む人と安全性を考える

「おしゃれな注文住宅を建てる」となるとつい芸術性ばかりに目が行きがちですが、あくまでも「住宅」なので「住む人にやさしいこと」も忘れてはいけません。たとえば「小さな子どもがいる家庭」で床に滑りやすい素材を使った場合、転倒し大ケガをする恐れもあります。また「高齢の方と同居している家庭」で階段の勾配が急であったり、手すりがなかったりした場合、誰の目から見ても危険です。

そのため「安全性への配慮」も必要です。デザイン的に優れていたとしても、末永く住む家ですので「家主が高齢になった未来」なども配慮しつつ作らなければ、今は良くとも将来的に住み心地が悪くなる可能性もあります。

メンテナンスの難しい素材もある

選んだ素材次第ではメンテナンスがとても難しくなることがあります。たとえば、天然の木などは、長い時間をかけることで、色合いなどが変わり見た目に味わいがでます。そのため「経年美」が楽しめるとされている一方で「キズや汚れがつきやすい」というマイナスな性質も持っています。美しさや衛生を保つため、こまめな手入れが必要となり、忙しい方にとっては「デザイン以上にマイナスになること」すらあります。そのため、まず外壁などにはメンテナンスが比較的楽に済む「人工素材」を使い、内装には「自然素材」を多めに使うなどの使い分けをおすすめします。

デザインに凝るほど費用が高くなる

デザイン性に凝るほど、費用が高くなる点にも注意して下さい。たとえば、一般的によく使われるような既製品は大量生産することで、安く済むことがあります。しかし細かい部分、またはすべての部分でこだわった素材選びやデザインをした場合、通常の費用に比べ莫大な費用がかかる可能性もあります。

そのため「こだわりたい部分」をしぼって「お金をかけるところ、そうでないところ」と区別することをおすすめします。よくあるパターンは、まず初めに「絶対こだわる」という部分にお金をかけ「それ以外の部分」については後々時間をかけて少しずつ、理想に近づけていくというものです。「一気に」ではなく「少しずつ作っていく」というスタイルも検討してみて下さい。

まとめ

おしゃれな注文住宅やポイント、注意点についてはお分かりいただけたでしょうか。注文住宅の購入を検討している多くの人には「理想の家」があると思います。しかし「どこまでできるのか」や「どうしたらおしゃれになるのか」などがわからず「悩んでしまう」という人が多いようです。そのため、まずは展示場や内覧会などで、直に見てみることがおすすめです。 また、この記事に挙げた例なども、購入の参考になればと思います。